イザに備える
ある日突然、家で倒れたり、ケガで入院したりということを想像するだけで、独り暮らしのシングルの不安は増すばかり。少しでも不安を解消するために、またイザという時のために、準備しておきたいものが、「救急医療情報キット」と「入院セット」です。
救急医療情報キットとは、高齢者や障がい者の安全・安心を確保するために、本人の医療情報を自宅の決まった場所に保管することで、緊急時でも適切な処置が行えるようにするものです。
←東京都港区の救急医療情報キット
<<救急医療情報キットに入れるもの>>
・氏名、生年月日
・かりつけ医療機関 ・持病 ・服用している薬 ・血液型
・健康保険証や診察券の写し
・本人の写真
・緊急連絡先 など
このキットが、家族に代わって救急隊に医療情報を伝える手段になります。専用の筒形の容器は、お住まいの自治体が無償で配布している場合がありますので、役所などに確認してみましょう。
救急医療情報キットが用意できたら、キットの存在を知らせるシールをドアの裏に貼っておきます。キットの保管場所は、必ず冷蔵庫の中。冷蔵庫に保管していることは、救急隊に周知されているので、自分で伝えることができなくても、キットの存在を認識して、冷蔵庫から取り出してくれるので安心です。
入院セットには、入院時にすぐに必要になる身の周りのもの。数日分の下着やパジャマなどの衣類、歯ブラシセット、箸などを入れます。事前にわかっている入院であれば、入院が決まってから用意できますが、緊急入院ではそうはいきません。予め用意しておけば、救急車を自分で呼んだ時でも、すぐに持ち出すことができますし、入院後でも身近に依頼できる人がいれば、鍵を預けて取りに行ってもらうことも可能です。なるべくわかりやすい場所に置いておくとよいでしょう。
緊急事態はいつ起きるかわかりません。50代以上のシングルなら、2つのセットをすぐに用意しましょう。