暮らしとお金
老後の生活を支える老齢年金。とくにシングルの場合はひとり分の年金で生活を維持することになるので、いつからいくらもらえるのかをおよそ把握してリタイアに向けた準備をしましょう。
公的年金は、性別や職業、勤続年数、収入などによってひとりひとり受け取る金額が異なります。そのため、自分の場合はいつからいくらもらえるのかを事前に知ることが困難でしたが、「ねんきん定期便」がスタートしたことでぐんと把握しやすくなりました。50歳以上の人は、毎年誕生月に届くねんきん定期便に年金を受け取る年齢と金額が具体的に記載されているので、ぜひ確認してみてください。
<ねんきん定期便のイメージ>
確認する際の注意点は、50歳以上の人の場合、ねんきん定期便に記載されているのは現在のまま60歳まで保険料を支払い続けた場合の見込み額だということ。収入が下がったり、リタイアが早まったりすると見込み額が下がるので、そうした可能性があるなら記載よりも少なめに見積もっておく方が無難です。そのほか、過去に公務員や私学の職員であった人、企業独自の年金に加入していた人などは、ねんきん定期便だけでは老齢年金の見込み額が分からない可能性があるので、共済組合や企業年金連合会からの通知も併せて確認をするようにしてください。
年金額を確認し、もしこの範囲内で生活していくのは難しいと感じることがあっても、退職時期を延ばしたり趣味を活かして収入を得る方法を探したり、貯蓄を増やすなど今から対策を立てることができます。シングルはより自由な選択ができる分、対策の効果も得やすいと言えるでしょう。
(おひとりさまスマイルCafe ”年金をもらう”)