暮らしとお金
リタイア後は仕事を通じた交流が減ってしまうため、同じ趣味を持つ仲間や住んでいる地域と積極的に関わりたいものです。できれば地域に貢献しながら収入も得たいという希望を持つ人も少なくありません。
近くに暮らす若い家族に対して、子育ての手助けをしてあげたい場合は、地域の「ファミリーサポートセンター」に提供会員として登録する方法があります。市区町村の「ファミリーサポートセンター」は子育てを地域でサポートするための組織で、内容や時間に応じた活動報酬(各市区町村による)を受け取ることができます。
頼れる親族が近くにいない、共働きで手が足りないといった事情を抱える家庭は増えていますが、サポートを行う提供会員数は少なく、依頼会員数全国52万人(平成27年度末)なのに対し、提供会員数13万人(平成27年度末)しかいないのが実情です。有償ボランティア活動という位置づけのため、高い報酬が得られるわけではありませんが、求められて、感謝されて働くよろこびを感じられる点は魅力ではないでしょうか。
具体的な活動内容は、乳幼児や小学生などを保育施設や学校の時間外に預かったり、送迎したりすることです。活動に際しては、万が一の事故に備えた保険に加入しており、事前に安全対策なども含め必要な講習を受けることができます。
例えば東京都港区の場合、下記のような活動や講習を行っています。なお、詳細については各地域で定期的に開催されている説明会で知ることができます。
例) 港区「育児サポート子むすび(育児サポート事業)」
こんなときに利用できます |
・保育園や幼稚園、学童クラブなどへの送り迎えやその前後の預かり ・産前産後の保育等サポート ・保護者の通院等、外出する際の預かり など ※病児・病後児の預かりや家事援助は行っていません |
対象 |
0歳~小学校6年生
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時間 |
月~日曜日(祝日、年末年始を含む)午前7時~午後8時 ※1回の活動時間は2時間程度の短時間サポート
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サポート料 |
1時間 800円 ※活動に伴う交通費や食事代等は、利用会員(依頼者)の負担
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その他 |
「港区子育て支援員研修」の受講・修了が登録要件 ※約48時間の研修+実習等があります
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