おひとりさまが安心して楽しく暮らすための情報発信・コミュニティサイト おひとりさまスマイルCafe

HOME > お役立ちコラム > 死後整理を託す相手にすぐに使える現金を用意するには?…

お役立ちコラム

エンディング

死後の整理・手続きを託す死後整理を託す相手にすぐに使える現金を用意するには?

“なるべく周囲に迷惑を掛けたくない”と考えるおひとりさまにとって、自分が亡くなった後の病院代やお葬式代などを誰にどのように清算してもらうか、悩ましい問題です。

 

銀行口座は死亡がわかると凍結され、手続きを踏まないと簡単には引き出せなくなってしまいます。子どもになら立て替えてもらうことも気兼ねないかもしれませんが、姪や甥となれば負担が気になるところ。このような万一の時に、すぐに使えるお金を用意する方法として、生命保険以外に「遺言代用信託」を使う方法があります。(生命保険の活用は「シングルにも死亡保障が必要ですか?」をご覧下さい)

 

遺言代用信託は、銀行にお金を預ける際、あらかじめ受取人を指定しておくことで、遺言を書くことなしに、本人が亡くなった後に簡単な手続きでお金を受け取れるしくみです。“信託”というだけで、「難しそう」「管理料や手数料が高そう」「それほど沢山の財産はないから…」と思われがちですが、手軽に活用できる商品も出てきました。

 

例えば、オリックス銀行の『かんたん相続財産』は、100万円から3000万円まで設定ができ、管理料、申込手数料、解約手数料がかかりません。店舗に出向くことなく、郵送と電話で完結することもができ、信託期間は最長30年、途中で解約することもできます。受取人は、推定相続人(もしも今亡くなったと仮定して、民法で決められた相続人のこと。配偶者、子、親、兄弟姉妹がいなければ甥姪まで)の中から1人を指定することになります。

 

本人・受取人ともにオリックス銀行に口座を開く必要がなく、手続きも簡単。預ける際は指定された口座に振り込みます。また、万一の時は、手続後原則5営業日以内に指定した口座に振り込んでもらえます。

預けたお金には配当金がつき、本人が毎年受け取ることが可能です(2016年1月時点 税引前0.15%)。相続人が受け取るお金は、他の財産と同様に相続税の対象になります。

 

『死後整理金』として考えた場合、確実に早く現金を用意できることが重要ですが、この商品と終身保険を比較してみました(表参照)。どちらも一長一短ありますので、特徴を比較した上で選ぶといいでしょう。また、どちらも相続人ではない人を受取人にすることは難しいため、その場合は生前贈与などを検討しましょう。

遺言代用信託(オリックス銀行の場合)

が優位な点

終身保険が優位な点

 

契約にあたり健康状態を問われないこと(保険料を一時払するタイプの終身保険なら健康告知は不要なので同条件)

死亡保険金の非課税枠がある

(500万円×法定相続人の数まで非課税) 

途中解約しても元本割れしないこと

積立型なら毎月や毎年など、保険料を分けて払っていくため、短期で亡くなった場合は、総支払保険料が少なくて済む 

契約可能年齢に制限がないこと

(終身保険は80歳や90歳までなど)

他の銀行の遺言代用信託では、契約時や解約時に手数料がかかったり、途中解約が原則できない場合もあります。

  

 

(おひとりさまスマイルCafe ”イザに備える”)

 

 

PAGE TOPへ